砺波市内のチューリップの切り花生産者でつくる「砺波切花(きりばな)研究会」(仙道秀松会長)が15日、贈答用として人気が高い花束の今シーズンの出荷を開始した。市全体のチューリップの切り花の出荷数は施設の充実などで、順調にいけば目標としていた100万本を達成する。
研究会はフルール(砺波市三郎丸)と権正寺営農組合(同市権正寺)で構成。切り花の花束を化粧箱に詰め、来年3月末まで全国に発送する。クリスマスやバレンタインデー、卒業式などのプレゼントとして人気がある。
研究会を含めた市内全体の切り花の出荷数は前年の70万本に比べ4割増となる100万本を見込む。同組合が切り花用ハウスを増やしたほか、市内最大手のセンティア(同市高波)が増産する。
初出荷を記念して、仙道会長と清水穂(みのる)副会長、センティアの伊藤仁嗣社長、権正寺営農組合の福島洋一組合長が市役所を訪問。夏野修市長に100本入りの花束を手渡した。仙道会長は「来年は県内の球根栽培開始から100年目。節目の年を100万本の切り花で盛り上げたい」と話した。市役所に来年3月末まで毎週花束を届ける。花束は12本入り2200円(税込み)から。
問い合わせは砺波切花研究会、電話0120(187)173。