JR新潟ファームが生産した酒米で仕込んだ日本酒「新潟しゅぽっぽ」

JR新潟ファームが生産した酒米で仕込んだ日本酒「新潟しゅぽっぽ」

新潟県 新潟・岩室 鉄道

日本酒「新潟しゅぽっぽ」 県内主要駅で27日発売

新潟日報(2016年12月16日)

 農業法人「JR新潟ファーム」(新潟市南区)が生産した酒米の日本酒「新潟しゅぽっぽ」が27日、県内の主要駅で発売される。出資するJR東日本(東京)は、酒米の生産や酒造りで地元農家や酒蔵と連携。出来上がった酒を販売することで農業の6次産業化を実現するとともに、新潟の酒やコメ、食文化などの魅力発信や観光振興を進めていく。

 酒米は新潟市南区にあるファームの田んぼで取れた「五百万石」で、越後鶴亀(同市西蒲区)と今代司酒造(同市中央区)の2社が買い取って仕込んだ。新潟県ならではの「淡麗辛口」をコンセプトとした。

 精米歩合は58%、アルコール度数は15度。越後鶴亀版は酸味豊かな味わいと控えめな香り、キレの良さが特長で、今代司酒造版は柔らかい口当たりと膨らみのある味わいに仕上がった。

 名称は「酒」とまちを歩く「歩」、蒸気機関車の擬音語「シュッポッポ」、酒を飲んで体がぽかぽか温まる様子をイメージした。越後鶴亀版のラベルは蔵の近くにそびえる角田山と稲穂を、今代司酒造版は新潟の街並みと夕日をデザインした。

 15日、関係者が新潟市中央区で会見し、弭間(はずま)俊則・JR東日本新潟支社長は「日本酒は地域の大きな資産。日本酒文化の情報が発信され、需要拡大や交流人口拡大につながるといい」と語った。JR新潟ファームの片野秀雄社長は「新潟らしいと思われ、愛される酒になってほしい」と期待を寄せた。

 越後鶴亀の小林建夫社長は「日本酒市場を刺激し、拡大できる酒ができた」とし、今代司酒造の田中洋介社長は「新しい酵母で仕込んだ。新潟の魅力が伝わるといい」と述べた。

 当面、県内主要駅の売店や新潟駅構内の「銘品館」などで販売する。販売目標は各3千リットル分で、県外での販売や来年以降の生産体制については、「今シーズンの反応を見ながら検討する」(JR東日本)という。

 いずれも税込み価格は720ミリリットル入りが1780円、180ミリリットル入りが540円。

 JR新潟ファームはことし1月、新潟市南区で稲作などを手掛ける片野氏とJR東日本が共同出資して設立し、片野氏が社長に就いた。約2ヘクタールの水田で酒米五百万石を約12トン収穫した。

新潟・岩室 ニュース