南砺市下梨(平)の農事組合法人五箇山和紙(前崎真也代表理事)で、来年のえと「酉(とり)」にちなんだ鶏の和紙人形作りが最盛期を迎え、出荷を控えた愛らしい人形がずらりと並んでいる。
和紙人形は紙塑(しそ)民芸品と呼ばれ、裁断時に出る和紙のくずや紙すきの際に残った原料のコウゾを粘土状にして成形し、和紙を貼って絵付けする。
えとにちなんだ鶏は、1993年の年賀切手に採用された絵柄を再現。首都圏からの大口注文もあり、例年より多い約5千個を全て手作業で仕上げる。伝統工芸士でもある前崎代表理事は「初鳴きも高らかに『ケッコー』で景気の良い一年にとの願いを込めました」と話した。
1体810円。問い合わせは五箇山和紙、電話0763(66)2016。