木をふんだんに使った管理事務所の展示室

木をふんだんに使った管理事務所の展示室

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地獄谷野猿公苑の管理事務所改修 生態紹介パネルやモニター設置

信濃毎日新聞(2016年12月21日)

 温泉に漬かる猿で知られる下高井郡山ノ内町の地獄谷野猿公苑は、管理事務所の老朽化に伴う改修工事を終え、20日、内覧会を開いた。ふんだんに木を使って周囲の自然との調和を図り、ニホンザルの生態を紹介するパネルや大型モニターを新たに設けた。20日も国内外から大勢の観光客が訪れ、温泉に入る猿のかわいらしい姿を写真に収めるなどしていた。

 同公苑によると、管理事務所(木造一部鉄筋コンクリート造り2階建て)は1964(昭和39)年の開業当初から使っており、大規模改修は今回が初めて。今年夏に着工し、工事を進めていた。

 建物の壁などに木を使い、展示室には猿の季節ごとの暮らしを解説するパネルや大型モニター2台を設置。公衆無線LANサービス「Wi―Fi(ワイファイ)」を備えたほか、入苑料や売店での支払いにクレジットカードを使えるようにした。女性用トイレには赤ちゃんのおむつ交換台を設けた。

 公苑周辺の山林には約160匹の群れが生活しており、日中に苑内を訪れ、冬場は温泉に入って温まっている。「スノーモンキー」と呼ばれて海外での人気が高く、昨年度の入苑者数約24万5千人のうち約8万人が外国人だった。

 20日の内覧会には町内の観光関係者らが訪れた。運営会社の社長萩原敏夫さん(52)は「建物がきれいになって機能も向上した。山奥にある施設なので、寒さが厳しくなるこれからの時期はしっかり着込んで来場し、野生の猿を観察してほしい」と話していた。

 入苑料は18歳以上800円、6〜17歳400円、未就学児無料。無休。午前9時〜午後4時。

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