力を合わせてしめ縄を作る氏子たち=埴生八幡会館

力を合わせてしめ縄を作る氏子たち=埴生八幡会館

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しめ縄作り新年準備 小矢部・砺波

北日本新聞(2016年12月26日)

■小矢部・埴生護国八幡宮

 平安時代の武将、木曽義仲ゆかりの埴生護国八幡宮(小矢部市埴生)の氏子は25日、初詣の参拝客を迎えるためのしめ縄作りに取り組み、長さ約10メートルの3本を完成させ、鳥居に飾った。

 近くの埴生八幡会館に初詣奉賛会(市森武会長)の約30人が集まり、地元の和田俊世さんの手ほどきで作業を進めた。

 地元で収穫した新大正もちのわらを材料に太いしめ縄に仕上げた。出来上がったしめ縄3本は大鳥居、第二鳥居、裏参道の鳥居に取り付けた。会員有志が作ったしめ縄も境内の大杉3本に飾った。奉賛会は門松作りにも取り組んだ。

 奉賛会総務の上田政一さんは「氏子が力を合わせて作ったしめ縄で明るい新年を迎えたい」と話した。

 埴生護国八幡宮は義仲が源平倶利伽羅合戦を前に戦勝祈願したとされ、社殿は国重要文化財に指定されている。


■砺波・雄神公民館

 自分で作ったしめ縄で新年を迎えてもらおうと、砺波市の雄神公民館(杉森貢館長)のしめ縄作り講座が25日、同市庄川町庄の雄神集会センターで開かれ、参加者が玄関や神棚に飾るしめ縄をこしらえた。

 毎年開催しており、雄神地区を中心に庄川地域の住民40人が参加。地元の雄神神社や高瀬神社(南砺市)のしめ縄作りを担当する地元の菊池武雄さん(89)から作り方を教わった。

 材料の新大正もちのわらは菊池さんが用意し、木づちで打って柔らかくした。玄関用は丸形のしめ縄で、縁起がいいとされる昆布やユズリハ、炭、イワシの干物などを取り付けた。神棚用は「一文字」と呼ばれる真っすぐな形で御幣を取り付けた。児童を対象にしたわら細工教室もあった。

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