中竜鉱山跡の坑道で長期間熟成させた「時の大河」(左)と「時のしずく」=福井県大野市の真名鶴酒造

中竜鉱山跡の坑道で長期間熟成させた「時の大河」(左)と「時のしずく」=福井県大野市の真名鶴酒造

福井県 勝山・大野

坑道で熟成、重厚な酒 大野・真名鶴酒造、2種を限定発売

福井新聞(2016年12月30日)

 福井県大野市明倫町の真名鶴酒造(泉恵介代表社員)は、同市上大納の中竜鉱山跡の坑道で長期間貯蔵した「20年熟成酒」を限定発売した。年間を通して一定の気温、湿度で保管された、重厚な味わいが楽しめる。

 中竜鉱山は1987年に閉山となり、同社は91年から坑道の一角を借りて大吟醸酒、純米大吟醸酒を毎年搬入。保管場所は入り口から約2千メートルの地点。気温11度、湿度90%で安定しており、坑道内では「3、4年ほど前まで」貯蔵を続けたという。

 今回は96年醸造の酒で、大吟醸「時の大河」と純米大吟醸「時のしずく」の2種類を販売した。750ミリリットル入り3万円(税別)で各50本限定。新成人のお祝いなど主に贈答向けを想定しており、泉代表社員は「20年前はアトランタ五輪が開かれた年。当時の思い出、その後の人生を振り返りながら味わってもらえれば」と話している。

 日本酒の長期熟成酒の一般販売は全国でも珍しく、今後さらに長期の熟成を重ねた商品の販売を目指す。

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