ヤマブドウに似た果実を付けるマツブサを栽培する上伊那郡箕輪町の農家らでつくる「箕輪町まつぶさ会」が今年もジュース「まつぶさの雫(しずく)」を作り、町内の農産物直売所などで販売を始めた。同会の事務局がある町産業振興課は「今年はまろやかで飲みやすい味になった」とPRしている。
マツブサは樹皮がマツに似た香りがして、果実には特有の酸っぱい風味がある。同会は、2011年からジュースを製造。果汁50%でグラニュー糖を加えて飲みやすく仕上げている。同課の担当者は「そのまま飲めるだけでなく、サイダーや焼酎で割って飲んでもおいしい」と話している。
今年は秋の天候不順もあってマツブサが不作だったといい、ジュースの生産量は、昨年の約半分の720ミリリットル瓶600本余にとどまった。
価格は1瓶980円(税込み)。町内の農産直売所「にこりこ」や若林酒店などで取り扱っている。