えとの企画展で展示されている鷹絵師橋本長兵衛作の屏風=4日、福井市の県立歴史博物館

えとの企画展で展示されている鷹絵師橋本長兵衛作の屏風=4日、福井市の県立歴史博物館

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トリ尽くしの屏風や絵馬 干支にちなみ企画展、歴史博物館

福井新聞(2017年1月5日)

 今年のえとにちなんだ企画展「干支(えと)の酉(とり) 鶏と吉祥(きっしょう)の鳥たち」(福井新聞社後援)が福井市の県立歴史博物館で開かれている。戦国時代の終わりから2代にわたり敦賀で鷹(たか)絵師として活躍した橋本長兵衛の初公開の屏風(びょうぶ)や、鶏の郷土玩具など鳥にまつわる約260点が展示されている。2月26日まで。

 六曲一双の屏風「架鷹図(かようず)屏風」は嶺北に住む個人所蔵で、画風と絵に押された印「落款(らっかん)」から橋本長兵衛作と昨秋判明した。ただ初代か2代かは不明。各扇(せん)に鷹が描かれていて、獲物を狙っている姿や、羽繕いをして休んでいる様子などさまざまで、1月10日まで展示されている。

 12日から2月7日は初代長兵衛作の屏風で、敦賀市立博物館が所蔵する「架鷹図屏風」(六曲一双、敦賀市指定文化財)を展示する。

 同9~17日は個人所蔵と敦賀市立博物館所蔵のそれぞれの右隻(うせき)を、同18~26日はそれぞれの左隻(させき)を展示し、見比べられる。

 鶏の展示では福井市荒木新保町の氷川神社が所蔵する「鶏図(にわとりず)絵馬」を展示。江戸後半から大正時代まで活躍した絵馬師、夢楽洞万司(むらくどうまんし)の作。このほかコウノトリと越前市白山地区を題材にしたペーパークラフトの大型ジオラマなどがある。

 1月15日午前11時半から酉にちなんだ茶道具を使った茶会(茶券500円)を開く。観覧料は100円、高校生以下と70歳以上は無料。会期中の休館は11、25日と2月8、22日。

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