小倉百人一首かるたや短冊などに書かれた橘曙覧の流麗な書が楽しめる企画展=10日、福井市橘曙覧記念文学館

小倉百人一首かるたや短冊などに書かれた橘曙覧の流麗な書が楽しめる企画展=10日、福井市橘曙覧記念文学館

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橘曙覧の書、流れるような筆致 福井の記念文学館で展示

福井新聞(2017年1月11日)

 幕末の福井の歌人、橘曙覧の書を集めた企画展「曙覧の書を楽しむ」が、福井市橘曙覧記念文学館で開かれている。流れるような筆致の小倉百人一首かるたや短冊が展示され、歌人として知られた一方で、独自の書風で書家としても名をはせた一面を垣間見ることができる。2月22日まで。

 曙覧は短冊など小さな領域に文字を書くことが得意だったとされる。縦36・4センチ、横6センチの短冊にきれいに文字を配置することは非常に難しいとされるが、曙覧はゆったりとした雰囲気を持たせ、縦に流れる書法が大変美しい。友人に頼まれて書いた小倉百人一首かるたも、流麗な書体で読み札、取り札計200枚を書いている。

 40歳ごろに「曙覧」と名乗り始めた頃の署名は、「覧」の最後の一画のはねを勢い良く右上に払い上げているが、その後さらに文字は全体的に崩れ、さらに大きくはねるようになる。晩年は勢いが小さくなってはねが内側に入る傾向にあり、年代ごとの特徴も楽しめるようになっている。

 このほか、親友のために春夏秋冬の和歌を書いたびょうぶや、自身の肖像画に歌を書き添えたものも展示されている。福井藩主、松平春嶽宛ての古典の講義依頼を断る書の文字は、普段より崩れが少なく、やや硬さが見られるのが興味深い。

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