入館2千万人を突破した金沢21世紀美術館

入館2千万人を突破した金沢21世紀美術館

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金沢21美、国内屈指の集客力 入館2000万人突破

北國新聞(2017年1月13日)

 金沢21世紀美術館は12日、累計入館者数が2千万人を突破したと発表した。「市民に開かれた美術館」をテーマにした企画や展示で世界的な知名度を得るまでに成長し、2004年10月の開館から12年3カ月での大台到達となった。その集客力は同時期に開館した都内の人気美術館に比べても見劣りしない。北陸新幹線開業を契機に客足は伸びており、新たな文化の創造やにぎわい創出のけん引役として期待がさらに高まっている。
 11日時点の入館者数は2千万1501人。開館以降、年間来館者数は130万~150万人台の間で推移し、14年度に170万人台に達した。15年度は初めて200万人の大台超えとなる237万人を記録した。今年度も既に200万人を超え、昨年度を上回るペースが続く。
 21世紀美術館の担当者は「年間200万人超は、地方都市の美術館ではあり得ない」としている。県内では県立美術館が昨年1月、開館33年で累計1千万人に届いた。全国的には年間数万から数十万規模の美術館が大半という。
 都内の美術館では、国立新美術館が07年の開館から約8年で2千万人を超え、森美術館は03年の開館から15年までの累計が2200万人だった。無料ゾーンの有無や入館者数の算出方法の違いがあるため、単純比較は難しいものの、21世紀美術館は国内トップクラスの集客力を持つと言える。
 その力を支える重要な要素は市民だ。現代アートを身近にする市民参加型のワークショップやイベントを充実させ、着実にファンを増やした。市民ギャラリーやシアター21では地元団体が多彩な催しを企画し、交流の場にもなっている。一方で、観光スポットとしての人気は国外にも広がっている。

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