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安曇野走る自転車イベント年2回に 人気で参加できない人多く

信濃毎日新聞(2017年1月19日)

 北アルプス山麓の安曇野を思い思いのペースで走る自転車イベント「アルプスあづみのセンチュリーライド」は9年目の今年、例年の5月に加え4月の開催を新設し、充実させる。毎年定員超過で参加できない人が多いため、合計3千人に倍増した。それでも今月15日に受け付けを始めると、1日半足らずで埋まる人気。残雪の北アと安曇野の田園風景、休憩所での地元住民によるもてなしが、全国の自転車ファンを引きつけている。

 イベントは、休憩所を設ける国営アルプスあづみの公園(安曇野市と大町市・松川村の2カ所)の公園管理センター、松本観光コンベンション協会などでつくる実行委員会が主催。松本市梓川倭の公共宿泊施設「梓水苑」を発着点に白馬村まで往復する最長約160キロのコースで5月に開き、毎年1500人余が参加している。休憩所ではボランティアが軽食を振る舞う。

 インターネットで受け付ける申し込みは近年、開始数十分で定員に達する人気ぶり。首都圏や中京圏を中心に県外参加者の比率が増えており、昨年は85%ほどが県外からの出場だった。

 新設の4月は、桜の季節を迎える大北地方と雪を頂く北アの景色から、安曇野の新しい魅力を感じてほしい―と考えた。4月が22、23日、5月が20、21日の開催を計画。女性も例年、15%ほど出場するため、女性専用の参加枠を新設した。実行委は、安曇野が自転車ファンの「聖地」になることで、宿泊、飲食、土産といった分野に経済波及効果を生み出し、地域の活力が高まることを期待する。

 実行委員長を務める松本市在住でマウンテンバイクの元五輪代表鈴木雷太さん(44)は「多くの自転車ファンが安曇野を走りたがっている」と強調。自転車の走行の面では日本の道路事情は先進国の中でも遅れているとしつつ、「地元にも自転車の魅力を伝え、この地から世界に自転車文化を発信できるようにしたい」と話している。

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