出品者が詰め掛けて熱気が満ちた会場=金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

出品者が詰め掛けて熱気が満ちた会場=金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

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気迫、華やぎにあふれ 北國花展、きょうから後期展

北國新聞(2017年1月19日)

 第42回北國花展「伝統と現代」(北國新聞社主催、石川県いけ花文化協会協力)の後期展は19日、金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場で始まる。18日は出品者が手を尽くして集めたえりすぐりの花材を持ち込み、華やかだった前期展に負けまいという気迫で作品を仕上げた。
 現代自由花66点、レリーフ作3点、伝統様式花22点の計91点が新たに生けられた。
 庭で50年以上ナンテンを育ててきた出品者は、晴れ舞台に惜しみなく使い、4時間がかりで清新な作品を仕上げた。野生のエノコロソウ約2500本を板状に再構成し、造形美を創出した出品者もいた。伝統様式花の出品者は、集中して梅やオモトの姿を整え、日本的な美を引き出した。
 出品者を支える制作参加者には、男性の姿が目立った。表靖仙さんに師事する岡田拓也さん(35)=金沢市=は「花をより美しく見せることが楽しい。生け込みの熱気から、北國花展は特別な舞台だと感じた」と話した。
 全期間展示される北國芸術賞受賞者大作、特別大作の出品者も、初日の人いきれで開き切った花を入れ替えるなど作品に手を入れ、大作を出品する矜持(きょうじ)を示した。
 後期は22日まで。入場料は700円(中学生以下無料)。作品解説の日程は次の通り。
 ◇19日▽午前11時 御室流、花芸安逹流、古流華道会、古流華友会、古流松照会、二葉流、未生流▽午後3時 草月流◇20日▽午前11時 池坊

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