巻物を模したポールや、くぐり抜ける筒などが並ぶ「忍者スロープコース」

巻物を模したポールや、くぐり抜ける筒などが並ぶ「忍者スロープコース」

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戸隠スキー場で「忍者」気分に こぶや筒の新コース完成

信濃毎日新聞(2017年1月21日)

 長野市の戸隠スキー場は今季、初級者向けのゲレンデに、地元ゆかりの忍者に着想を得て「忍者スロープコース」を新設した。若者のスキー離れが言われる中、ゲレンデに新たな仕掛けをすることで子どもたちにスキーを好きになってもらい、愛好者の裾野を広げようという試み。親子連れや子どもを中心に人気を集めている。

 戸隠地区は、800年余の歴史を持つ戸隠(とがくれ)流忍術発祥の地とされる。子どもの忍者をイメージした「とがっきー」が同スキー場のマスコットキャラクターにもなっている。

 今季は越水ゲレンデの初級者向けコースに、巻物を模した色とりどりのポールや、しゃがんでくぐり抜ける筒、波状のコースや、こぶを新設した。それぞれ「まきものポール」「筒の術」「波乗りの術」「壁渡りの術」などと忍術のような名前を付けている。膝の使い方など、スキーで滑る時に必要な体の動かし方が自然に身に付くように工夫したといい、大人も楽しめる。

 コース近くの第4リフト周辺には、「ヒミツの指令」を記した紙と缶バッジの入った1回100円のカプセル販売機が登場。指令はスタンプラリーなどで、全て達成すると案内所で記念品をもらえる。「とがっきー」がゲレンデ内の随所に隠れており、これらを使った指令も検討中だ。

 子どもや一般向けのスキー教室も、忍者スロープコースを使いながら指導している。スキー場の塚田康人支配人は「自然に楽しく滑ることができれば、また行きたいと思ってくれるはず。忍者のテーマパークのような場所にしたい」と話している。

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