七尾市馬出町の花嫁のれん館の企画展示「高岡市に伝わる婚礼道具展」(本社後援)は25日、同所で始まり、高岡市の旧家に残る明治から昭和初期の花嫁のれんや打ち掛けなど計10点が並んだ。
青を基調に、羽ばたく鳥が描かれた花嫁のれんをはじめ、桜色のきらびやかな打ち掛け、3日間続く婚礼の祝宴で使用した黒と赤、白の振り袖が飾られた。漆塗りの重箱などの嫁入り道具も並び、婚礼の風習を伝えた。
花嫁のれんは旧加賀藩領内で幕末から伝わる婚礼の風習で、花嫁が輿入(こしい)れの際、持参したのれんを嫁ぎ先の仏間入り口に掛ける。富山県内では高岡市や氷見市などで受け継がれたとみられる。
能越自動車道七尾氷見道路の開通で、七尾市との交通アクセスが向上した高岡市の婚礼文化を知ってもらうため、企画された。2月27日まで。