天日干しでずらりと並んだ凍り餅。秋山さんが触って乾燥具合を確かめていた=25日、原村

天日干しでずらりと並んだ凍り餅。秋山さんが触って乾燥具合を確かめていた=25日、原村

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ずらり、伝統の「凍り餅」 原村で天日干し

信濃毎日新聞(2017年1月27日)

 原村八ツ手の秋山勝美さん(63)は、寒暖差を利用した伝統の保存食「凍り餅」を作って20年になる。この冬も昨年末に作業を始め、今は干し場に約2800個をつるし、出来上がりを待っている。

 餅をいったん湯で溶かしてのり状にし、野外で凍らせる。のこぎりで切り分けて新聞紙で包み、1カ月ほどビニールハウス内で干した後、干し場でさらに乾燥。今冬は全部で約1万3千個を作る。

 「溶けて凍ってを繰り返し、少しずつ水分が抜けていくと上手にできる」と秋山さん。「この時季は天気予報ばっかり見ている」と話した。出荷は2月10日頃からの予定だ。

 諏訪地域で凍り餅を作っているのは、他に諏訪市の2軒だけという。凍り餅は菓子店が砂糖をまぶして販売したり、家庭で離乳食などに使われたりする。コメに交ぜて炊くと艶が出るという。

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