文殊山の開山1300年を記念して製作した絵馬や缶バッジ=福井市大村町の楞厳寺

文殊山の開山1300年を記念して製作した絵馬や缶バッジ=福井市大村町の楞厳寺

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文殊山開山1300年をPR 楞厳寺が記念グッズ製作

福井新聞(2017年1月27日)

 福井と鯖江の市境にまたがる文殊山が今年、開山1300年を迎えた。麓にある福井市大村町の楞厳(りょうごん)寺は、開山1300年をPRしようと絵馬や缶バッジなどの記念グッズを製作した。同寺の住職徳毛祐彦さん(70)は「霊山である文殊山を広く知ってもらいたい」と話している。

 文殊山は標高365メートル。養老元年(717年)に、泰澄大師が開山したとされる。山頂からは土器の破片も多数出土していて、縄文時代から人との関わりがあった。「大文殊」「小文殊」「奧の院」の三つの峰からなり、大文殊には本堂、小文殊には室堂がある。8世紀ごろは「保々(ほほ)岡」「保々山」と呼ばれていて、泰澄大師が自ら彫った文殊菩薩(ぼさつ)を祭ったことにちなみ、文殊山と呼ばれるようになったという。

 楞厳寺も泰澄大師を開祖とし、足利尊氏や戦国武将の朝倉氏が戦の必勝祈願をする寺だった。織田信長の朝倉攻めや一向一揆などで焼き尽くされ、江戸時代に初代福井藩主結城秀康が再興した。平安時代後期の文殊菩薩や鎌倉時代の十一面観音菩薩などが残されている。

 記念グッズは、スタンプと絵馬、缶バッジ、タオル。それぞれに徳毛さんがデザインした、泰澄大師が文殊山を見上げている図柄を描いた。スタンプは3センチ四方と5センチ四方があり、山頂の本堂と、麓の本坊に置いてある。絵馬は200個製作し1個100円、缶バッジとタオルはセットで500円で、それぞれ本堂と本坊で販売している。

 開山1300年を記念し、5月ごろに本坊で同寺所蔵の仏像や石仏、笏谷石のこま犬などの展示会を開く予定。本堂に収めてある文殊菩薩も見ることができるという。

 文殊山は10の登山コースがあり、山頂まで40分から2時間ほどで到着する。戦国時代の山城跡、「胎内くぐり」と呼ばれる巨岩などがあるほか、カタクリの花など手軽に自然も楽しめ、年間約6万人の登山客が訪れている。

 徳毛さんは「昔から親しまれている文殊山。開山1300年の今年、さらに多くの人に文殊山の魅力を知ってほしい」と話していた。グッズなどの問い合わせは楞厳寺=電話0776(41)0641。

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