20段のひな人形=福井県大野市元町の平成大野屋平蔵

20段のひな人形=福井県大野市元町の平成大野屋平蔵

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ひな祭り一色、20段飾り登場 越前おおのひな祭り開幕

福井新聞(2017年1月29日)

 第7回春を彩る越前おおのひな祭り(福井新聞社後援)が28日、福井県大野市内の10会場で開幕した。メイン会場の平成大野屋平蔵(同市元町)には、20段の壮観なひな壇をはじめ2千体近くのひな人形が並ぶ。このほか各会場に多彩な種類のひな人形があり、まちなか一帯が一足早くひな祭りムード。3月20日まで。

 有志でつくる実行委員会が毎年実施している。家庭でいらなくなったが捨てられず市内の玩具店に持ち込まれたひな人形を飾っている。

 高さ約4メートル、幅約7メートルの20段に並ぶひな人形は、内裏びなや三人官女、五人ばやしなどおなじみの面々。よく見ると表情、衣装などにそれぞれ特徴がある。実行委によると例年、元所有者が訪れ、家にあった人形を見つけて喜ぶ姿が見られるという。

 また平蔵には「御殿びな」を展示。戦前と戦後に作られた2種類があり、華やかな装飾の御殿の内外にひな人形を配置している。百人一首の札を取り合う姿をした内裏びななど、珍しいひな人形もある。

 平成大野屋二階蔵(元町)には園児の手作りびな、平成大野屋洋館(同)にはひな人形に関する絵手紙、藩主隠居所(明倫町)には市松人形を飾った。

 実行委の高橋佳枝会長(62)は「例年、遠方からも見に来てもらっている。期間中に開かれる大野市内のイベントも楽しみながら見学してもらえれば」と話している。

 開館時間や入場料は各会場による。問い合わせは平成大野屋=電話0779(69)9200。

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