氷見魚市場に並んだひみ寒ぶり。2016年度の水揚げは2万7125本だった=1月上旬、氷見市比美町

氷見魚市場に並んだひみ寒ぶり。2016年度の水揚げは2万7125本だった=1月上旬、氷見市比美町

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今季の「ひみ寒ぶり」漁が終了

北日本新聞(2017年2月1日)

 氷見魚ブランド対策協議会(会長・森本太郎氷見漁協組合長)は31日、今シーズンの「ひみ寒ぶり」漁の終了を発表した。昨年11月25日に漁開始を宣言して以降の累計は2万7125本となり、2011年度のブランド制度導入後、不漁で宣言できなかった15年度を除き最も少なかった。1月中の終了は初めて。

 31日の水揚げは147本。漁業団体でつくる同協議会の判定委員会は5、6キロ台の小ぶりのブリが多くなってきたため、ブランドの基準を満たさないとして終了を決めた。月別本数は11月4237本、12月1万6815本、1月6073本。

 制度は11年度に始まり、名称を「ひみ寒ぶり」として商標入りの専用出荷箱や販売証明書を導入した。13年度から対象を6キロ以上にしたため、12年度以前と基準は違うものの、漁獲数の単純比較で最少になった。

 氷見漁協によると、7、8キロ台以上が中心となる昨年10~12月に氷見、七尾沖から氷見魚市場に運ばれたブリの漁獲量は212トンで、過去20年平均の193トンを上回った。同漁協は「11、12月は順調に水揚げされた」とみる。

 県水産研究所(滑川市)は昨秋に発表した県内の漁況予報(昨年10月~3月)で、重さが10キロ前後になる3歳以上のブリの漁獲量を平年の7割程度の97トンと算出していた。しかし、昨年10月から1月中旬までは89トンにとどまり、予測を下回る見通しとなった。

 原因として冬に日本海を南下するブリは暖かい水温を好むとされるが、今シーズンは能登沖の水温が高かったため富山湾内に群れが入ってこなかったとみられるという。

 ブリの水揚げは今後も続くとみられ、氷見市内では2月末まで第5回ひみぶりフェアを開催。宿泊施設や飲食店計38店で自慢のブリ料理が味わえる。杉木克己実行委員長は「ブリはいろんな食べ方があり、各店が工夫を凝らしたメニューを楽しんでもらいたい」としている。

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