県西部の市長が定住促進策などについて意見を交わしたパネルディスカッション=ホテルニューオータニ高岡

県西部の市長が定住促進策などについて意見を交わしたパネルディスカッション=ホテルニューオータニ高岡

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施策やアイデア披露 高岡で連携中枢都市圏セミナー

北日本新聞(2017年2月2日)

 高岡と射水、氷見、砺波、小矢部、南砺の県西部6市による連携中枢都市圏形成を記念したセミナー「地方創生と広域連携」が1日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で開かれた。6市長のパネルディスカッションがあり、6市が協力して目指していく県西部の将来像を語り合った。各市、県、国の関係者や市民ら約220人が耳を傾けた。 

 高橋正樹高岡市長は開会あいさつで「住みやすさで高い評価を受けている県西部に、どう人を定着させるか、6市全体で考えていきたい」と述べた。来賓の寺林敏副知事があいさつした。

 6市長は、定住者の増加や観光交流の拡大、行政サービスの向上といった目標に向け、各市が果たす役割や連携して展開する事業への意気込みなどを語った。

 春から市職員の人事交流を始めると説明したほか、公共交通の利便性を高めるため市域を越えてコミュニティーバスを運行させる提案も行った。

 パネルディスカッションに先立ち、谷口博昭国土技術研究センター理事長、齋藤彰パシフィックコンサルタンツPPPマネジメント部副部長、小川康則総務省市町村課長、星野岳穂経済産業省大臣官房審議官の4氏が講演。日本の人口減少の状況や地方創生の意義、地方都市の連携が生み出す効果などを解説した。

 6市は昨年10月、県西部の人口減少に歯止めをかけることや地域経済の発展などを目指して連携中枢都市圏「とやま呉西圏域」を形成した。人口20万人以上の中核市を含まずに形成したのは全国で初めて。

■課題克服を確認
 パネルディスカッションでは、各市長が定住者増や行政サービス向上につながる施策やアイデアを披露し、結束して人口減などの課題を克服することを確認した。 


■首都圏に移住支援拠点 高橋正樹高岡市長
 定住者増に向け、魅力的な仕事と住みよい環境を提供していきたい。首都圏に6市共同で移住サポートステーションを設け、情報発信する。各市長と現場の職員が問題意識を共有し、圏域の発展に尽くす。多様なアイデアを出し合い、実現させたい。高岡市はその中心的役割を果たす。

■子ども医療費助成統合 夏野元志射水市長
 6市の子ども医療費助成制度を統合する。このように、圏域内のどの市でも同じ行政サービスが受けられる仕組みが必要。コミュニティーバスの運行ルートを市外に延ばせば、乗客が増えるかもしれない。圏域内でレンタカーを自由に「乗り捨て」できる制度も導入できればいい。

■職員派遣で人脈築いて 本川祐治郎氷見市長
 4月から6市の間で職員を相互派遣する。技術やノウハウを学ぶだけではなく、将来につながる人脈を築いてほしい。10年、20年後に花開くことを期待している。圏域内には、県立や市立の文化ホールが複数存在する。各市長はそれぞれの特長を踏まえ役割を考えていくことが大切だ。

■圏域の観光地巡りPR 夏野修砺波市長
 チューリップフェア来場者の多くは、金沢や能登方面に向かう傾向がある。圏域の観光地を巡ってもらえるようにPRしたい。市民の多くは圏域内で移動しており、人の動きに行政サービスを合わせる必要がある。医療機関での電子カルテ共有化など、市民の利便性を高めたい。

■大河ドラマを起爆剤に 桜井森夫小矢部市長
 小矢部市のアウトレットモールに、県内外から年間600万人以上が訪れている。そのうちの1%を街なかに呼び込む目標を掲げているが、まだ道半ばだ。6市と連携し、NHK大河ドラマのロケを誘致しようと考えている。何とか実現させて、圏域発展の起爆剤にしたい。

■自然生かし心育む場へ 田中幹夫南砺市長
 一つの自治体で誘客する時代ではない。連携と共有が重要になる。本物と体験をキーワードにアイデアを出し、きらりと光る地域にしたい。一流の田舎を目指す。農村と漁村が心のつながりを育んできた。6市にある森里川海という財産を生かし、心を育む場所としてPRしたい。

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