松本市奈川地区の郷土料理「とうじそば」を味わう観光客ら

松本市奈川地区の郷土料理「とうじそば」を味わう観光客ら

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「とうじそば」で温まって 松本・奈川の3店で「まつり」

信濃毎日新聞(2017年2月6日)

 松本市奈川地区に伝わる郷土料理「とうじそば」に、キジの肉を入れた特別メニューを提供する「奈川寒中とうじそばまつり」が5日、同地区のそば店3店で始まった。初日は、3種類のとうじそばが食べられるメインイベントが温泉宿泊施設「奈川ウッディ・もっく」であり、県内各地から訪れた観光客ら約70人が伝統の味を楽しんだ。

 とうじそばは、小分けにしたそばを「投汁(とうじ)かご」と呼ばれる柄付きの小さなざるに取り、鍋の汁でさっとゆがいて食べる。寒い時季に喜ばれる。標高約1200メートルの奈川地区で採れるソバは風味が豊かといわれ、夏と秋に「新そばまつり」を開催。訪れる人が少ない冬にも郷土の名物料理で地域振興を図ろうと、地元のそば店などが昨年から「寒中とうじそばまつり」を始めた。

 メインイベントでは一般的なしょうゆベースに加え、キジ肉入り、みそベースの汁を入れた計3種類の鍋を用意。参加者は汁に入ったたっぷりのキノコやネギもおわんに取り、食べ比べを楽しんだ。家族と訪れた松本市梓川の高橋けさのさん(67)は「みその汁がおいしくて、体が温まった」と話していた。

 催しは12日まで。運営に携わる小林新蔵・市奈川地区地域づくりセンター長(59)は「冬の奈川はスキー場しかないイメージがあるが、雪景色を見ながら温かいそばを楽しんでほしい」と話し、にぎわいを期待していた。

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