勝山市の県立恐竜博物館で1月末から進められていた計14点の常設展示の入れ替え作業が7日、ほぼ終わり報道陣に公開された。長い首が特徴の首長竜エラスモサウルスの実物全身骨格などを設置。これまでレプリカでしか見られなかった展示物の多くが"ホンモノ"に替わり、見応えがある。
今回の展示物の中で最も大きいのがエラスモサウルス。同館2階の「海と空の爬虫(はちゅう)類」コーナーに設置された。全長12メートルのうち首が7メートルあり迫力満点。同館は「国内で全身骨格を常設展示しているのはここだけでは」と話している。
このほか腹部に幼体1体を抱えた状態で見つかった魚竜化石なども加えた。同コーナーの常設展示の大規模変更は17年ぶりで、レプリカだった化石の複数が実物に置き換わった。
入れ替え作業は岡山市のバイオ関連会社「林原」から購入した標本34点のうち14点。世界で同館にしかないヘスペロサウルス、日本初公開のヨロイ竜、エドモントニアの2点の実物全身骨格は先に組み上げ作業を終えて展示されている。