長野灯明まつりの試験点灯が行われた善光寺の山門=10日午後6時半すぎ、長野市

長野灯明まつりの試験点灯が行われた善光寺の山門=10日午後6時半すぎ、長野市

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善光寺山門が五輪カラーに 「灯明まつり」試験点灯

信濃毎日新聞(2017年2月11日)

 長野市の善光寺や中央通りが幻想的な明かりに包まれる第14回長野灯明まつり(実行委主催)の試験点灯が10日夜、善光寺境内であった。11日夜に始まる本番に向け、本堂や山門(三門)が五輪にちなんだ5色にライトアップされると、写真愛好家らが盛んにシャッターを切っていた。

 今回のテーマは「愛と平和を」。総合演出の照明デザイナー石井幹子(もとこ)さん(78)=東京=によると、これまで緑一色で照らしていた山門を5色の五輪カラーで彩る演出を加えた。「仏教特有の寛容さは世界でも評価が高い。テロや難民問題など国際社会の課題が表面化する中で、善光寺から平和の大切さを発信する意義は大きい」と強調する。

 今年はデンマークとの国交樹立150周年に当たり、初日の開幕式典には駐日デンマーク大使を招く。午後4時半ごろから、1998年長野冬季五輪の一校一国交流活動(一校一国運動)でデンマークを担当した若穂中と篠ノ井西小の約140人が長野駅前から山門まで行進する。

 11日も山門に映す、雪の結晶や花火、デンマークの作家アンデルセンの童話「マッチ売りの少女」の絵柄などは、石井さんの長女リーサ明理(あかり)さん(45)が演出。「童話の世界を通じ、見る人に希望を感じてもらえたらうれしい」と話していた。

 ライトアップは、19日までの午後6〜9時(最終日は午後8時)。

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