上市町の冬の恒例イベント「第３０回剱岳雪のフェスティバル」が１１日、同町役場駐車場で開かれた。名物のくま鍋をはじめカレー、豚汁など多彩な飲食ブースが並び、大勢の家族らが熱々を味わった。町産食材を使ったメニューの人気投票「ＫＡＭＩ－１グランプリ」は町商工会女性部の「白ネギどんどん」が３連覇を達成した。

　第３０回の節目となる今回は「好きなんぜ、上市！」のキャッチフレーズで開催した。クマの肉や大根などを煮込んだくま鍋のブースには、町内外から訪れた人が長い列をつくった。姉妹都市・千葉県九十九里町のブースでは焼きハマグリやイワシ丸干しなどを販売。福祉などに役立ててもらおうと収益を上市町に寄贈した。

　グルメグランプリはモクズガニの鍋、サトイモのコロッケ、上市そば、イノシシカレーなど１２店が参加。準グランプリにはアルプス肉用牛協会の牛串焼きが選ばれた。

　ステージでは町内の企業や団体の活動ＰＲ、特産品にちなんだクイズなどがあった。地元の松井エネルギーモータースの社員らは「エネルギーマン」のショーを披露。最後に上市高校ダンス部を交えた「恋ダンス」で盛り上げた。

　パトカーや消防車など「はたらく車コーナー」が子どもたちの人気を集めた。池田模範堂は、３月１１日に宮城県名取市で行われる東日本大震災の犠牲者追悼イベントに届ける灯籠飾りの絵を募集した。