2014年に噴火災害が起きた御嶽山の中腹にある二つのスキー場で、木曽地方の復興に向け、人を呼び込む取り組みがこの冬も始まった。開田高原マイア(木曽郡木曽町)のセンターハウスには13日、チョコレートで作った高さ約70センチの「ツリーハウス」が登場。おんたけ2240(同郡王滝村)の駐車場では、週末を中心に「スノーラフティング」が行われている。
3種類のチョコレートなどでできたツリーハウスは、マイアの料理部門チーフ星山冬樹さん(47)が、仕事の合間に制作。中央の木は老木で、しっかり根を張って生きている姿と、その周りに若い木が伸びている様子を表現したという。星山さんは「木曽地方が復興し盛り上がっていくことを願って作った」と話す。
例年、バレンタインデーを前に飾り始め、1カ月ほど展示した後、壊してスキー客に振る舞う予定だ。
ラフティングボートをスノーモービルで引くスノーラフティングは、噴火災害後の入山規制の影響で、おんたけ2240がオープンできずにいた時期に「村に来た人を楽しませたい」と王滝観光総合事務所が導入した。今季は、有料で人を乗せるようになって2季目となる。
3月中旬までの土日、祝日に乗ることができる。