蒸した酒米をこうじ室に運び込む加賀の井酒造の関係者=銀盤酒造

蒸した酒米をこうじ室に運び込む加賀の井酒造の関係者=銀盤酒造

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被災の「加賀の井」酒造り再開 黒部で銀盤の設備借り

北日本新聞(2017年2月14日)

 昨年12月の新潟県糸魚川市の大火で全焼した老舗酒造会社、加賀の井酒造の関係者が13日、黒部市荻生の銀盤酒造でこうじ造りを開始し、再建に向けて酒造りを再開した。

 銀盤酒造の田中文悟社長(40)が加賀の井酒造の社長を兼務しており、第18代蔵元で取締役の小林大祐さん(34)ら加賀の井酒造の製造スタッフが銀盤酒造の設備を借りて酒造りを行う。

 朝礼で、田中社長が「加賀の井酒造の皆さんは自分たちの蔵だと思って過ごしてほしい」とあいさつ。小林さんは「設備を借りて酒造りできることに喜びを感じている」と話した。

 小林さんらは銀盤酒造のスタッフの手も借りながら、新潟から持ち込んだ酒米「五百万石」を蒸し、こうじ室(むろ)に搬入。種こうじを酒米に振り掛ける種付けを行った。

 主に予約があった顧客向けに純米大吟醸を一升瓶で約1500本分造る予定。4月下旬から5月上旬の出荷開始を目指す。完成品には「加賀の井」のラベルを貼るが、製造元は銀盤酒造になる。

 火災発生から約50日ぶりに酒造りを再開した小林さんは「自分たちが造り酒屋だということをあらためて感じることができた。酒造りとともに、自社の敷地での再開に向けた取り組みもしっかり進めたい」と語った。

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