奥越地方に春を呼ぶ福井県無形民俗文化財「勝山左義長まつり」が25、26の両日、勝山市中心部で開かれる。各区に計12基のやぐらが設置され、三味線、笛の音に合わせ、長じゅばん姿の男女がおどけたしぐさで太鼓を踊りながら打ち鳴らす"浮き太鼓"が披露される。26日夜はどんど焼きで締めくくる。
左義長まつりは江戸時代に、勝山藩主として小笠原家が入封したころから続き、300年超の歴史がある。浮き太鼓が特徴で、区によってテンポが異なるほか、打ち手によっても個性がある。
25日午後1時から上長渕区の一番太鼓を合図に、そのほかの区のやぐらで一斉におはやしが始まる。26日は午前10時にスタートする。
上長渕区では25日午後2~4時、26日午後2時半~4時半に、各区から打ち手が集合し多彩な浮き太鼓の競演を見ることができる。26日午前10時からは「子どもばやしコンクール」(福井新聞社後援)がある。
各区には身近な生活用品を使った、干支などの作り物や、世相を風刺した川柳と絵をデザインした絵あんどんが展示される。25日には「作り物コンクール」(同)がある。
フィナーレのどんど焼きは、26日午後9時から九頭竜川沿いの弁天河原で行われる。
勝山郵便局前に総合案内テントを設置。左義長グッズがもらえるスタンプラリーは2日とも開催する。
やぐらの周辺は車の通行が規制される。えちぜん鉄道勝山駅と会場間で無料シャトルバスを運行する。問い合わせは市観光政策課内の同まつり実行委事務局=電話0779(88)8117。