砺波市は2017年度、砺波チューリップ公園のシンボルで老朽化が進む「チューリップタワー」の建て替えに向け、基本設計に取り組む。21年度の第70回記念のとなみチューリップフェアまでに完成させ、新タワーで砺波特産のチューリップの魅力を発信する。17日に発表した一般会計予算案に設計費900万円を盛り込んだ。
タワーは1972年度に整備された。鉄筋コンクリート製、高さ22メートルで、耐震化されていない。国交省の社会資本整備総合交付金を得て、18年度に実施設計に取り組み、20年度末までに完成させたい考え。
建て替えはチューリップ公園の活性化と通年利用を目指す再整備事業の目玉で建設に2~3億円が必要とみている。
花をモチーフにした現在のタワーの外観が広く親しまれていることから、新タワーでもデザインを概ね継承していくことを検討している。障害のある人が車椅子でタワー上部に登れるようにスロープを取り付ける。現在の位置より、公園内の東側に移して建設する。
夏野修市長は予算発表の記者会見で「新タワーで第70回チューリップフェアを盛り上げたい」と述べた。