雪さらしの作業を体験する参加者ら

雪さらしの作業を体験する参加者ら

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雪上にコウゾさらす 平で悠久紙製造体験

北日本新聞(2017年2月21日)

 南砺市五箇山産のコウゾを使った和紙「悠久紙」の製造工程を体験できる催しが、同市東中江のたいらマウンテンスクール周辺で行われ、市内外の15人が雪上にコウゾをさらす作業に取り組んだ。

 悠久紙は地元産コウゾのみで作られ、パルプ入りの紙よりも格段に耐久性に優れている。1970年代半ばの京都・桂離宮修復の際、ふすまやびょうぶの下貼りに使われたほか、現在の名古屋城本丸御殿復元にも用いられている。

 文化財保護にも一役買っている貴重なものづくりとして、担い手育成につなげようと、地元住民らでつくる「五箇山 元気な里山」協議会が体験会を企画。年間3回の開催を計画している。

 催しでは、東中江和紙加工生産組合の宮本友信組合長が悠久紙の成り立ちを説明。漂白するためにコウゾを雪の上にさらす作業を体験してもらった。

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