赤とクリーム色が特徴の10系OS11編成

赤とクリーム色が特徴の10系OS11編成

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長電車両、解体前にお別れを 須坂で3月5日催し

信濃毎日新聞(2017年2月24日)

 長野電鉄(長野市)で長く親しまれたオリジナル車両OS10系と電気機関車ED5001形が解体されることになり、3月5日、須坂市の須坂駅構内で「お別れ会」がある。解体を惜しむ同社や関連会社の20〜40代の社員有志ら約10人が、大人には運行当時を懐かしんでもらい、子どもたちには鉄道に興味を持つきっかけにしてもらいたい―との思いを込めて企画した。

 OS10系は、長野線の長野―善光寺下駅間の地下化に対応する耐火構造の車両として1980(昭和55)年に製造。車体は赤とクリーム色の「りんごカラー」で、名称は「Officemen&StudentsCar」。2両編成で主に通勤通学の時間帯に使われた。

 部品の調達が難しく、2003年に引退。須坂駅構内に置かれていた。補修して運行させる案もあったが、費用がかさむため立ち消えに。今も撮影に来る人がいるという。

 ED5001形は1927(昭和2)年の製造で、貨物の運搬や客車のけん引などで活躍。近年は須坂駅構内の車両基地で他の列車をけん引していたが、けん引専用の機械が導入され、役割を終えた。

 お別れ会は、長野電鉄運輸課の西山慶さん(25)=長野市=が社内の鉄道好きに声を掛けた。西山さんは信州大付属長野小(長野市)に電車で通い、OS10系の車両に乗ったことが思い出深いといい、「ドアの窓が大きくて、そこから外の景色を眺めていた」と振り返る。

 お別れ会は午前9時半〜午後3時半に開き、駅構内にOS10系とED5001形を並べ、撮影会を開く。OS10系は車内を開放し、来場者には車体にメッセージや絵などを描いてもらう。OS10系の部品の一部のオークションもあり、午後1〜2時半に入札を受け付ける。駅構内への入場は当日有効の乗車券か、入場券(大人170円、子ども90円)が必要。問い合わせは長野電鉄運輸課(電話026・248・6000)へ。

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