信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)で28日、植物資源科学コースの2年生約50人が実習で栽培した果実を使ったジャム10種類の販売が始まった。果実を十分濃縮したのが特徴で、「味がしっかりしていて、果実の風味が感じられる」とPRしている。
果実は学生が丁寧に選別し、ジャムの加工を手掛けたものもある。リンゴ、プルーン、ヤマブドウ、ブドウ、ナイアガラ、ブルーベリー、イチゴ、マルメロ、カリンのほか、今年は新たにウメとモモを混ぜた「ウメモモ」も作った。ウメモモは、糖度は高いがウメの酸味で後味がすっきりとしているのが特徴。リンゴ以外は添加物を使っておらず、例年ブドウのジャムが人気という。計1万本ほど製造した。
ラベルも学生が考案。果実をキャラクターに見立てたかわいらしいデザインが目を引く。農学部技術専門職員の中村篤さん(45)は「濃縮にこだわって作った」と話している。価格は税込み330〜500円で、全国に発送可能。問い合わせは、農学部付属施設担当(電話0265・77・1318)へ。