坂城町内の試験農地で収穫したブドウで醸造したワインが26日、初めて試験的に発売される。町は、小規模ワイナリー(ワイン醸造所)が開業しやすくなる広域特区に東御市や上田市などとともに認定されており、町産ワインの販売により、農業や観光の振興を加速させたい考え。25日には町内でワインセミナーと試飲会も開く。
町内では、町農業支援センターが2カ所の試験農地計約55アールを管理している。栽培は、将来のワイナリー開業を目指す新規就農者の男性が担っている。発売するワインは、この農地で昨秋ブドウを収穫した赤、白1種類ずつ。どちらも複数品種のブレンドで、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、白はソーヴィニヨン・ブランなどを使った。
サントリーワインインターナショナル(東京)が試験農地のブドウで約900本(1本750ミリリットル)を醸造、商品化。町振興公社が、同町網掛の日帰り温泉施設「びんぐし湯さん館」で販売する。価格はどちらも1本3千円(税込み)の予定。
25日の「さかきワインセミナー&試飲会」は午後3時に南条の坂城テクノセンターで開く。町と同公社の主催。町出身のシニアソムリエがテイスティングの基礎知識を教えた後、翌日発売の坂城産ワインを試飲できる。参加費千円。先着50人。1人1本限定で先行販売もする。
問い合わせは町企画政策課(電話0268・82・3111)へ。