福井市おさごえ民家園の古民家「旧岡本家住宅」で、かやぶき屋根のふき替え工事が完了、約30年ぶりに装いを新たにした。8日には、前日から降り積もった雪の合間から顔を見せた真新しいかやぶき屋根が、時折差す日の光を受け黄金色の輝きを放っていた。11日から一般公開する。 旧岡本家は若狭町有田に18世紀前期に建てられ、1988年に現在地に移築。手を加えられていた部分を修復し、建設当初の姿に復元した。89年に福井市指定文化財となった。屋根の傷みが激しくなり昨年8月から約半年をかけてふき替えた。
かやぶきは外側からススキ、ヨシ、稲わら、麻の4層で厚さは約60センチ。ススキの一部はおおい町の名田庄地区産を使った。屋根の軒先が低いため、真新しくなった屋根の層が間近で見られる。
完成記念として、11、12日はおさごえ民家園を無料開園する。旧岡本家は11日~4月9日の土日祝日、午後5時15分から同8時半までライトアップする。