花を立体的に見せる作業「撚り」に取り組む住民=通町御車山交流館

花を立体的に見せる作業「撚り」に取り組む住民=通町御車山交流館

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花傘4年ぶり新調 高岡御車山祭へ通町の住民作業

北日本新聞(2017年3月9日)

 高岡市通町の住民が5月1日の高岡御車山(みくるまやま)祭に向け、山車(やま)を飾る花傘作りに取り組んでいる。花傘の新調は4年ぶりで、住民は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録後、初めてとなる祭りを盛り上げようと、張り切って作業に打ち込んでいる。

 通町は御車山を継承する山町10カ町の一つ。鉄棒の前回りを披露するからくり人形を載せた山車として知られる。

 花傘作りは2月下旬から通町御車山交流館で始まった。円形に切り抜いた五箇山和紙を12枚重ね合わせて花を作り、竹の棒に取り付けて仕上げる。

 花を立体的に見せる「撚(よ)り」と呼ばれる作業は主に女性が担当。使い古したかみそりを和紙に軽く押し当て、花びらのような丸みをつけていく。花は赤、白、黄の3色あり、今月末までに計約170個を作る。

 通町自治会長の米原俊孝さん(68)は「住民が寄り合い、和気あいあいと準備するのが楽しい。きれいな花傘に仕上げ、無形文化遺産登録を祝いたい」と意気込んでいる。

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