信州なかの観光協会のショーウインドーに並ぶ中野土人形

信州なかの観光協会のショーウインドーに並ぶ中野土人形

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春呼ぶ「ひな市」心待ち 中野で31日から、土人形展示即売

信濃毎日新聞(2017年3月11日)

 中野市の春の風物詩「中野ひな市」が31日、4月1日に迫ってきた。2日間を中心に市内に伝わる郷土玩具「中野土人形」の展示即売会のほか、全国の土人形の即売市も開かれる。さらに、ひな市に合わせた関連イベントもある=表。市街地にポスターが張り出されるなど、開催準備が進み、北信濃に春を呼ぶひな市の雰囲気が高まっている。

 中野ひな市は、信州中野商工会議所(中野市)などでつくる協議会が主催。ひな市の起源は明らかではないが、江戸時代に市街地で定期市が開かれ、そこでひな人形が売られたのが始まりとされる。

 ひな市に合わせて、信州なかの観光協会は今月初旬、事務所のショーウインドーを展示替えした。「土びな展」と書かれた帳面を持った大黒天や、花柄の着物の内裏びな、色鮮やかな福禄寿など中野土人形10作品が並ぶ。同観光協会の土屋恵美さん(42)は「雪も次第に解けてきた。ひな市に足を運んでもらい、土びなを見てほしい」とPRする。

 ひな市初日の31日、中野陣屋・県庁記念館で展示即売会がある。中野土人形400点以上を売り出す。会場前で午前9時半から整理券を配り、同10時から購入の権利や順番を決めるくじ引きをする。当選者は午後1時から順次購入できる。

 31日午後6時からは、中野土人形をかたどった「大灯籠びな」が市街地を練り歩く。全国土人形即売市は31日(午前11時半〜午後4時半)、4月1日(午前10時〜午後3時)に中野陣屋前広場公園で行う。

 関連イベントも相次いで開かれる。信州中野商議所は13日、市街地の商店が土人形を店頭に飾る「第15回まちかど土びな展」(見学無料、4月1日まで)を始める。街なかの散策を楽しんでもらう恒例の取り組みで、例年並みの70店が参加予定。既に中野土人形の「ふぐ乗り大黒」などを並べた店もある。

 21店舗でワンコインフェアを開き、菓子や甘酒などが500円で買える。フェア参加の2店舗でそれぞれ500円以上の買い物をし、応募用紙にスタンプを集めると土人形などが抽選で当たる。

 このほか、中野陣屋・県庁記念館では18日、中野市桜沢の土人形収集家、市川一生(いつお)さんのコレクション600点余を並べる特別展(無料)が始まる。

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