古い和紙をはがす参加者

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「文久の大行燈」ことしも製作 4月の福野夜高祭

北日本新聞(2017年3月13日)

 南砺市福野地域で4月30日に行われる福野夜高祭前夜祭に向け、同地域内外の有志が12日、名物「文久(ぶんきゅう)の大行燈(あんどん)」の製作をスタートさせた。今年も見物人らの手で引き回す。

 大行燈は高さ約15メートルで、電線がなかった時代の夜高祭で引き回されていた物を再現。幕末の文久年間に最大になったとされることが名称の由来となっている。最上部のダシ(山車)と呼ばれる飾りは、風神をかたどる。

 今年は福野夜高祭連絡協議会(山辺美嗣会長)から製作を請け負った福野夜高保存会(中村秀雄会長代行)が、有志の協力を得て作業を進める。12日は南砺市柴田屋の福野西部地区防雪センターで、約20人が骨組みから和紙をはがした。

 前夜祭の引き回しに、ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」の名物、巨大人形が加わったのをきっかけに、巨大人形隊の広田郁世さん(54)=射水市広上(大門)=も作業に参加。「福野の新旧文化を融合できればいい」と思いを込めた。

 今後、傷んだ骨組みを直して和紙を貼り直し、下絵の作業である「ろう引き」を経て色を塗る。

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