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リゾート列車「雪月花」 地域を挙げたおもてなし好評

新潟日報(2017年3月14日)

 北陸新幹線の開業により、JRから在来線の一部を引き継いだ第三セクターえちごトキめき鉄道(上越市)も14日、開業から2年を迎えた。昨年4月からは新たにリゾート列車「雪月花」を運行。乗客に住民有志がお土産品を販売するなど地域を挙げたおもてなしが広がっており、新幹線を利用した観光客を積極的に取り込んでいる。
 
「よくいらっしゃいました」「待ってたでね」。2月半ばの日曜日、上越市の高田駅ホームに雪月花が到着すると、伝統的な防寒着「とんび」と「角巻」をまとった男女6人が手を振って出迎えた。
 6人は住民グループ「高田まちねっと」のメンバー。この日、高田地区の雁木通りを歩く乗客向けのツアーが行われ、メンバーは交流施設「高田小町」で汁物を振る舞ったり、三味線を演奏したりしてもてなし、菓子やみそも販売した。
 東京から訪れた会社員(29)は「気さくに話ができて楽しかった。高田について興味が湧いた」とうれしそうに話した。

 トキめき鉄道は食事や風景だけでなく、住民のもてなしも雪月花の重要な魅力の一つと位置付けている。乗車率は目標としていた6割をやや上回っており、乗客からは「住民の温かさや地域への思いが伝わる」とおおむね好評という。
 おもてなしには、上越市の城北中学校2年生も加わった。授業の一環で地元の見どころを紹介するパンフレットを作り、高田駅で配った。ツアーは冬限定だが、冬以外では二本木駅や名立駅で各住民グループが物産販売や楽器演奏で乗客を楽しませている。
 住民側に共通するのは「地元を知ってもらいたい」という思いだ。高田まちねっとの代表(71)は「お客さまが『楽しかった。また来るよ』と言ってくれるのが励み。これからも高田の素晴らしさを発信したい」と語った。

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