南佐久郡南牧村の八ケ岳高原ロッジは、敷地内で運営する八ケ岳高原音楽堂の開設30周年を記念したコンサートを4月から同音楽堂で開く。歌手佐藤しのぶさんのソプラノリサイタルを皮切りに2年かけて開催する計画だ。
音楽堂は世界的ピアニストの故スビャトスラフ・リヒテルさん(1915〜97年)らのアドバイスを受けて1988(昭和63)年に完成。最大収容は250席で、アーティストの演奏を身近に鑑賞できる。木のぬくもりを感じ、周りの鳥の鳴き声や風の音なども聞こえ、自然と演奏が一体になる構造になっている。
4、5月は佐藤さんのリサイタル(4月15日)の他に、諏訪内晶子さんのバイオリンリサイタル(同16日)、ミッシャ・マイスキーさんのチェロリサイタル(同30日)、渡辺貞夫さんのジャズライブ(5月4日)、由紀さおりさん、安田祥子さんのコンサート(同6日)を予定する。
その後、世界的なアーティストの他に若手アーティストの出演も検討中だ。担当者は「新しい才能を応援しながら新たな歴史をつくっていきたい」。問い合わせは同ロッジ(電話0267・98・2131)へ。