中野ひな市に向けて絵付けが進む中野人形。奈良さんが筆に心を込める

中野ひな市に向けて絵付けが進む中野人形。奈良さんが筆に心を込める

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素朴な風合い土人形 「中野ひな市」へ制作大詰め

信濃毎日新聞(2017年3月17日)

 中野市で31日、4月1日に開く恒例の「中野ひな市」に向けて、中野土人形の一つ「中野人形」を作っている奈良由起夫さん(47)=中野市笠原=の作品制作が大詰めを迎えている。市特産の農産物を積んだ宝船など約270点を出品予定で、顔料を含ませた筆を慎重に運び、鮮やかに彩色している。

 16日は工房で男の子がタイを背負った「鯛(たい)引き」を絵付け。尾びれに金銀の線を入れ、タイの目の縁を金色の顔料で縁取った。今年は市特産のブドウやエノキタケなどを積んだ新作の「宝船」も出品予定。戦国武将加藤清正の作品もある。奈良さんは「大きい人形はよく目立つが、小さい人形もかわいくできてるので見てほしい」と話している。

 中野ひな市は信州中野商工会議所などでつくる協議会が主催。中野土人形には愛知・三河系の立ケ花人形もあり、共に素朴な風合いが人気で、毎年行われる即売会には行列ができる。今年は31日午前10時から中野陣屋・県庁記念館で抽選を行い、計400点以上を展示・即売する。

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