梶原社長(右から2人目)に制作工程を聞く参加者=梶原製作所

梶原社長(右から2人目)に制作工程を聞く参加者=梶原製作所

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国宝再現像 世界が注目 高岡、5カ国メディア取材

北日本新聞(2017年3月17日)

 海外メディアが「国宝 法隆寺金堂釈迦(しゃか)三尊像」の再現像を作った高岡銅器の工房などを見学するツアーが16日、高岡市内で行われた。熟練職人に制作工程を聞き、約1400年前にできた本物と見まがうほどに仕上げた職人の技術力の高さを実感した。一般公開は20日まで。入場無料。

 再現像の制作は高岡、南砺両市や東京芸術大などでつくる協議会が取り組んだ。3Dプリンターと高岡銅器、井波彫刻の技を融合させて「クローン仏像」に仕上げた。

 ツアーには都内に拠点を置くフランスとドイツ、中国、ベトナム、コロンビアの5カ国から新聞社や通信社、テレビ・ラジオ局の6社7人が参加した。

 再現像の後ろにある大光背(だいこうはい)を手掛けた梶原製作所の工場(高岡市波岡)では、梶原壽治社長(65)と彫金師の佐野宏行さん(72)が解説。梶原社長は再現像について「日本を代表する仏像を再現するのはプレッシャーだった」と振り返った。「制作手法は変わるか」との問いには「3Dプリンターの原型を使った鋳造は増えるだろう。最新技術を生かしつつ、手仕事の良さを大切にしたい」と答えた。大光背に文字を彫り上げた佐野さんは、当時の職人の思いを想像しながら作業したことを紹介した。

 一行は再現像が展示されているウイング・ウイング高岡を訪れ、高橋正樹市長や伊東順二東京芸術大特任教授らと像を鑑賞した。取材した内容は今後、各国の新聞やニュース番組で伝える。

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