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貴重な初刷りの浮世絵 広重の世界に美術ファンら感心

新潟日報(2017年3月19日)

 江戸時代の鮮やかな色彩が残る浮世絵をそろえた「原安三郎コレクション 広重ビビッド」が18日、新潟市中央区の市美術館で始まった。初日は開場式と作品解説会が行われ、早速多くの美術ファンが訪れた。

 市美術館と新潟放送の主催。日本化薬会長などを務めた実業家・原安三郎が収集した浮世絵コレクションから、歌川広重の晩年の傑作「名所江戸百景」120枚と「六十余州名所図会」70枚の連作などを前後期に分けて展示する。

 いずれも初刷りで、版木の線が摩耗せず美しく仕上がっている貴重な作品群だ。「六十余州-」には糸魚川市の親不知、佐渡金山を描いた作品もある。

 18日は開場直後からにぎわった。新発田市の会社員(44)は「風景がデフォルメされて表現されており、強い印象を受ける。色彩も美しい」と感心していた。

 他に葛飾北斎の「冨嶽三十六景」などもある。期間は5月21日まで。料金は一般当日千円(団体800円)。チケットの半券提示で2回目は団体料金になる割引制度がある。

 問い合わせは市美術館、025(223)1622。

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