須坂市動物園の2017年度の顔となる動物を決める「代表動物選挙」が開票され、雌のフンボルトペンギン「トット」が投票総数(3113人)の26%(806人)の票を得て1位になった。年間パスポート券の表紙に描かれたり、催しに出たりして園のPR役になる。
トットは12年、3回にわたって動物園を脱走し、「とっとと逃げる」といった意味から公募で名前を付けられた。元気があるペンギンといい、選挙期間中、飼育員が放った餌のアジをキャッチして支持を訴えた。2位のアヒルの「クラウン」に454票差を付けた。
トットの担当飼育員の笹井恵さん(34)は「予想を上回る票でうれしい。1年かけてペンギンの生態などを紹介していきたい」と話していた。
代表選挙は園の人気者を来園者に決めてもらおうと11年から始め、7回目。干支(えと)にちなんで鳥類の13候補を対象に、11〜20日に投票を受け付けた。今回は鳥インフルエンザの影響もあり、来園者と触れ合う例年通りの選挙運動が一部でできなかった。