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義経伝説の地 大わらじを65年ぶりに新調 4月に奉納へ

新潟日報(2017年3月24日)

 南魚沼市君帰(きみがえり)の「君帰観音」が来年、33年ぶりに開帳されるのに合わせ、地元有志12人が観音堂山門に飾られている「大わらじ」を作り替えた。大きさは長さ3メートル、幅90センチほど。4月の奉納を心待ちにしている。

 君帰観音は1187(文治3)年、奥州へ向かう途中にこの地に立ち寄った源義経が安置したとされ、村人が義経の無事を願って「君帰」の名を村に付けたと伝わる。像高約150センチの木造の観音像は県文化財に指定され、33年に1度開帳されている。

 観音堂を守る一対の仁王像が祭られた山門には、家内安全や商売繁盛を願い、住民が大わらじを奉納してきた。現在飾られているのは65年前に奉納されたもので、老朽化が進んでいた。

 60代~80代の有志12人がわらじの作り替えを決めたのは一昨年12月。昨年はわらにするための稲を地元の約4アールの田んぼで育て、刈り取り後は天日干しするなどして準備を進めてきた。

 今月11日、全員で観音堂をお参りした後、わらじ制作に着手。制作場所の住民宅に集い、朝から夕まで力を合わせてわらを編んだ。

 "わら細工名人"で有志の会代表(71)が指導。「先祖代々大切に守ってきた観音さま。こんなに大きなわらじを作るのは初めてだが、一世一代の仕事と思い取り組んだ。メンバーのおかげで良いものができた」と話していた。大わらじは4月2日に奉納される。

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