塩嶺王城ロングトレイルに設定された初期中山道。2015年10月にはウオーキングイベントが開かれ、大勢が参加した=辰野町

塩嶺王城ロングトレイルに設定された初期中山道。2015年10月にはウオーキングイベントが開かれ、大勢が参加した=辰野町

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塩嶺王城、散策の春 「ロングトレイル」3ルート設定

信濃毎日新聞(2017年3月25日)

 岡谷市、塩尻市、上伊那郡辰野町でつくる塩嶺王城(えんれいおうじょう)観光開発協議会は、3市町の山あいの道を散策向けの「塩嶺王城ロングトレイル」と名付け、案内マップを2万部作った。両市境の塩尻峠やJR辰野駅、塩尻市のJR日出塩(ひでしお)駅などを結ぶ3ルート=地図。協議会はマップを3市町の市役所・役場やJR駅などに置き、「これからが散策のトップシーズン」と活用を呼び掛けている。

 3ルートのうち「塩嶺王城小鳥のみちトレイル」は、塩尻峠から3市町の境に近い小野峠(三沢峠)を経由し、塩尻市内を進んで日出塩駅までを結ぶ約21キロ。約7時間半のコースで、塩嶺王城パークラインから北・南・中央アルプスの眺望が楽しめる。江戸時代初期の街道を生かした「初期中山道トレイル」は、岡谷駅と日出塩駅を結ぶ約20キロ、約7時間半。道沿いに立つ石仏が郷愁を誘うという。

 辰野町の山あいにある「日本の地理的中心」などを訪ねる「日本の中心鶴ケ峰トレイル」は、辰野駅から小野峠までの約12・5キロ。約6時間のコースで、東経138度0分0秒、北緯36度0分0秒の「ゼロポイント」や鶴ケ峰の展望台などを訪ねる。

 マップはA2サイズ。山歩きをしながら水彩画を描く塩尻市の鈴木良明さん(81)が手掛けた、柔らかみのあるイラストと手書きの文字が親しみを感じさせる。協議会は2014年度から県の地域発元気づくり支援金を活用し、沿道の景観整備を進めていた。

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