中央卸売市場を見学する市内のシェフら=21日、新潟市江南区

中央卸売市場を見学する市内のシェフら=21日、新潟市江南区

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レストランバス 4月から運行 シェフが農園訪問

新潟日報(2017年3月28日)

 2階建てバスで料理や地酒を楽しむ「レストランバス」が、4月から6月まで新潟市内で運行される。運行を前に、バスで調理する市内のシェフら約30人が市場や生産者を訪問し、食材の流通現場を視察した。

 レストランバスは、高速バス事業などを手掛ける「ウィラー」(大阪)が開発、新潟の食文化発信に取り組む一般社団法人「ピースキッチン新潟」(新潟市中央区)が借り受けて、昨年4~6月に新潟市で初めて運行した。昨年は、61回運行され、約1100人が利用した。

 バスは1階に料理を作るキッチンがあり、2階に座席とテーブルがある。市内の酒蔵や農園などを巡り、移動しながらできたての料理を食べることができる。

 ことしは、専属のシェフが調理する定期運行のほか、市内の料理人約10人が日替わりで担当する特別コースも用意する。市場などの視察は、生産や流通の現場を知った上で調理してもらおうと、ピースキッチン新潟が企画した。ピースキッチン新潟は「観光客に新潟の食を楽しんでもらうだけでなく、生産者と料理人をつなぐこともレストランバスの目的」と強調する。

 シェフらは21日朝、江南区の中央卸売市場で、水産物と青果物の売り買いの様子を見学。青果物のせりを見た参加者は、活気のある様子に驚いていた。江南区と北区の農園も訪れた。

 新潟市中央区のフランス料理店シェフの男性(35)は「流通など食材が手元に来るまでのストーリーを知ることは大事だ」と話し、同区のイタリア料理店シェフの男性(34)は「一皿の中にいろいろな人の思いが入っていることを意識して料理を作りたい」と意気込んだ。

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