高岡銅器団地協同組合(藤田益一理事長)は9月22、23の両日、高岡市戸出栄町の同団地内の工場を開放し、来場者に見学やものづくりを体験してもらうイベント「オープンファクトリー」を行う。27日に開かれた同組合の「未来を考える委員会」の報告会で概要を発表した。
高岡銅器団地協同組合は鋳造、着色、研磨など金属関係の32社でつくる。1977年の発足から40年の間に廃業や倒産で業者が減少し、後継者不足などが課題となっている。2015年3月に若手従業員や後継者らで未来を考える委員会を立ち上げ、団地の将来像について意見交換してきた。
報告会は高岡市の高岡商工ビルであり、組合員ら約20人が出席。委員長を務める富山大客員教授の松原博さんとメンバーの定塚康孝さん(北辰工業所)が2年間の活動を振り返り、産業観光を通じて団地の知名度を高める計画を紹介した。
オープンファクトリーでは、団地内の企業を回りながら一つオリジナル製品を作る「ものづくりラリー」を検討。産業集積した団地の特性に理解を深めてもらう。
同時期に市内で開かれる高岡クラフト市場街や金屋町楽市とも連携し、集客効果を高める。定塚さんは「組合員が一致団結し、にぎやかなイベントにしたい」と話した。