内部がフレンチカフェレストランに改装された旧自然文学資料館

内部がフレンチカフェレストランに改装された旧自然文学資料館

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日本海や水仙眼下の料理店 越前岬ランド

福井新聞(2017年3月29日)

 福井県越前町が同町血ケ平の越前岬水仙ランド内に整備を進めてきたフレンチカフェレストラン「ガレットカフェ『HAZE(ヘイズ)』」が28日、プレオープンを迎え、店内でお披露目式が行われた。県花越前水仙の棚田が広がる高台に立つ旧自然文学資料館を改修。日本海の絶景を眺めながらシェフが美味を振る舞う。通年型の観光誘致拠点として、4月3日にオープンする。

 町は2013年度から、越前水仙の一大産地である越前地区上岬地域(玉川、血ケ平、左右、梨子ケ平)の活性化を目指す「越前水仙を活かしたまちづくり事業」を進めており、同カフェレストランは事業の目玉となる。

 各市町の歴史や文化資源を生かしたまちづくりを支援する県の「ふるさと創造プロジェクト」事業の助成を受け、昨年9月から改修を進めてきた。事業費は約1億2千万円。壁の一部をれんが張りとするなど洋風に仕上げている。坂井市で古民家改装のフレンチレストランなどを経営し地域活性化に取り組む「マイナーリバーズ」が運営する。

 店のコンセプトは「ブルターニュ」。フランス北西部に位置するブルターニュ地方にはリアス式海岸があり、豊富な魚介類が取れるなど同町との共通点が多い。曇り空が多い同地方を連想し、店名は英語で「もや、かすみ」を意味する「HAZE」と名付けた。

 マイナーリバーズ共同経営者の一人がブルターニュで修業した経験を生かし、郷土料理「ガレット」をメインディッシュとして提供する。県産そば粉を使った生地の上に新鮮な野菜、チーズなどが盛りつけられる。

 ブルターニュの伝統的な漁師鍋やタルトなどもメニューに並ぶ。紅茶、ジュースなどドリンク類もさまざま提供する。

 式には関係者28人が出席。内藤俊三町長が「年間を通して多くの人に来ていただきたい」とあいさつ。西川一誠知事らが祝辞を述べた。店の開設を機に同町へ移住した海外出身者ら店員がガレットなどを調理し、参加者に振る舞った。

 2日まで準備作業を行い、3日午前11時にオープンする。木曜定休。

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