2002年に展示された中下飯田鍛治町の歌舞伎山。15年ぶりに組み立てて町内で展示される

2002年に展示された中下飯田鍛治町の歌舞伎山。15年ぶりに組み立てて町内で展示される

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歌舞伎山15年ぶり復活 石動曳山祭に中下飯田鍛治町

北日本新聞(2017年3月30日)

 4月29日に小矢部市で行われる石動曳山(ひきやま)祭に合わせ、中下飯田鍛治町の歌舞伎山が2002年以来15年ぶりに組み立てられ、町内で展示される。組み立て方を知る住民が年々少なくなる中、若い世代が歌舞伎山を継承していきたいと考えた。昔は祭りで歌舞伎山も出ていたことは今では知る人は少なく、祭りの魅力アップにもつながりそうだ。(小矢部支局長・吉田博昌)

 市によると、石動曳山祭では曳山を持つ11町以外の6町が歌舞伎山を出していたが担い手不足などで途絶えた。中下飯田鍛治町は近年では1992年の市政30周年記念で引き回しを行い、歌舞伎山の舞台で女の子が踊りを披露した。その10年後の2002年に組み立てて展示したのが最後だった。獅子舞を担う若手から「若い世代でもう一度組み立てたい」と声が上がり、多くの住民の賛同も得られたことから組み立てを決めた。市の補助金がある程度受けられることも後押しとなった。

 曳山の巡行コースに面した町内の道林寺の境内で4月22日に中下飯田鍛治町獅子方若連中を中心に組み立て、24日~29日に展示披露する。

 02年の組み立てに携わった若連中の横川善一さん(43)は「このままだと蔵に入りっ放しで出せなくなると感じた」と言う。今回、20代の若手らが組み立てを経験することで10年、20年後の継承につながると考える。「多くの若手に参加を呼び掛けたい」と話し、組み立て方を映像に記録することも検討する。下飯田鍛治町町内会長の田中仁さん(48)は「多くの人に歌舞伎山を見てもらいたい。今後も機会を設けて祭りで展示し、少子化で難しいかもしれないがいずれは踊りも復活させたい」と話している。

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