アンズの名所として知られる千曲市森・倉科地区で1日、第62回あんずまつりが始まった。16日までの期間中、アンズを使った菓子やジャムなどの加工品の販売や、地元の女性たちによる飲食の出店、ボランティアの住民ガイドによる案内を実施する。アンズはまだつぼみで、日本気象協会長野支店(長野市)は、開花を平年並みの6日と予想している。
昨年は3月28日に開花し、約15万人の人出でにぎわった。地元の実行委員会はこの日、地区内のあんずの里観光会館でまつりの開始式を行い、関係者約60人が参加した。実行委の久保勝義会長は、大勢に花見を楽しんでもらうため「ガイドを充実させ、案内に力を入れたい」と話した。
地区内には「一目十万本」と言われるアンズ畑を見渡せる窪山展望公園や、さまざまな品種が植えられた「あんずの里スケッチパーク」がある。期間中に姉妹都市の愛媛県宇和島市の物産販売や、コンサートなどの「花さかフェスタ」も予定する。開花までは3カ所の公営駐車場(普通車500円)を無料にする。