福井市の足羽山北側にある愛宕坂と横坂をあんどんで彩る「灯(あかり)の回廊」が開かれている。和ろうそくの柔らかな光が、笏谷石の階段や建物をほのかに照らし、独特の風情を演出している。9日まで。
午後6時半ごろ、石段に並んだ鉄製のあんどん140個に火がともされ、闇が深まるにつれて全長165メートルの光の導線が浮かび上がった。料亭など趣のある建物がほんのりと浮かび上がり、家族連れらが散策を楽しんだ。
ライトアップは市が毎年春と秋に行っている。時間は午後6時半から同9時半まで。期間中は市愛宕坂茶道美術館と市橘曙覧記念文学館の開館を午後9時まで延長。呈茶や三味線ライブ、落語会など多彩な催しがある。