曳山倉庫前で修復した庵屋台の仕上がりを確かめる職人や冠友会メンバーら=南砺市城端

曳山倉庫前で修復した庵屋台の仕上がりを確かめる職人や冠友会メンバーら=南砺市城端

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庵屋台の輝き戻る 城端曳山祭に向け修復完了

北日本新聞(2017年4月3日)

 毎年5月4、5日に南砺市城端地域中心部で行われる城端曳山(ひきやま)祭で巡行される大工町の庵(いおり)屋台の修復が完了し、2日に地元で部材が組み上げがあり美しく生まれ変わった姿を現した。作業に当たった市内の職人や大工町の住民は、祭のユネスコ無形文化遺産登録から初めて開かれる今年の祭で多くの人に見てもらい、伝統を守り伝えていこうとする心意気を感じてほしいと願っている。

 修復されたのは、平安貴族の在原業平の別荘を模した1908年造の屋台。部材に亀裂や漆の剥落などが目立つようになり、南砺市の若手職人チーム「塗師屋(ぬしや) 治五右衛門(じごうえもん)」に属する城端蒔絵(まきえ)16世の小原好喬さん(城端)、漆芸作家の田中早苗さん(井波)、村田佳彦さん(福光)の3人が、表具師の奥野隆行さん(城端)、宮大工の佐々木利幸さん(福光)らの協力で、昨年6月から部材ごとに直してきた。

 2日は、屋台で庵唄を披露する大工町の若連中、冠友会(佐藤良介会長)のメンバーも加わり、曳山倉庫で部材を組み上げた。倉庫から出されると、漆が塗り直された部材や、金箔(きんぱく)が張り替えられた欄間が美しく輝いた。

 今年の祭期間中は、城端で全国山・鉾(ほこ)・屋台保存連合会総会が開かれることもあり、例年以上の人手が予想される。大工町の谷重嘉区長は「きれいに仕上がった屋台での庵唄を聞き、越中の小京都の魅力を堪能してほしい」、冠友会メンバーでもある小原さんは「修復を、祭の歴史をつないでいく意義を多くの人と考えるきっかけにしたい」と話している。

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